子供が幼稚園・保育園から小学校に入学したときに大きく変わることの一つとして、「一人(子供だけ)での外出が増える」ことがあげられると思います。
通学はもちろん、習い事に一人で行くようになったり、公園や友達の家にも大人の付き添いなしで行くことが増えてきます。
そうなると心配なのは、事件・事故に巻き込まれるということ。
どれだけ気をつけていても運悪く・・・・・・というケースはもちろんあるでしょう(自分が当事者になったときには「運が悪かった」では納得できないと思いますが)。
それでも、気をつけないよりは気をつけたほうが、リスクは格段に減ると思います。
私もかつて、親から、「知らないおじさんについていったらダメよ」と言われていました。
でも、犯罪者は”知らない”人だけとは限らない。”おじさん”とも限らない。
特に性的虐待は身内や知り合いが加害者になるケースも少なくないと聞きます。
また、対象が女児だけというわけでもない。
息子や娘に、このことをどう伝えたらいいかと悩んでいたときに出会ったのが、この絵本。
『とにかくさけんでにげるんだ わるい人から身をまもる本(いのちのえほん) 』
定番(?)の「お母さんに頼まれたので一緒にいこう」系だけでなく、待ち伏せ・ストーキングされる、いきなり抱えられて連れ去られそうになる、ぶつかって転んだのを助け起こされた拍子に体を触られる、親戚のおじさんに服を脱ぐゲームを強要された上に「ママには言っちゃだめだよ」と口止めされる、、、など、読み聞かせしづらいことこの上ない本です。
絵本の中では、登場人物の子供が犯罪被害に遭い、それを勇気を持ってすぐ親に話し、親がそれを受け入れて子供を全力で守ることを子供に約束する、というところまで描かれています。
私が「こういう悪いことをする人がいるから気をつけなさい」と話すよりも、絵本のほうが感情移入しやすいのか真剣に聞いてくれますし、仮に被害にあったらどうしたらよいのかというところまでが、しっかりイメージできるようです。
小学3年生の息子はなんとなくわかるようですが、4歳の娘には「???」という感じではありますが、定期的に読み聞かせて、出来る限りリスクを回避できたらと思います。