『勧められたらとにかくまずやってみようという話』

お知らせ
この記事は約2分で読めます。

生きていると、結構な頻度で人からいろいろなことを勧められますよね。
本や映画、食べ物、カフェやレストラン、生活習慣に関すること、場所や体験など。
(ちなみに、人から勧められるのと同じくらいの頻度で、私も人に勧めている気がする)

昔は、「その監督の映画は前に見たけど好きじゃなかったから」「その著者の本は以前読んだけどつまらなかったから」など、その時の判断で断ったり、「今度見てみる〜」と適当にお茶を濁してそれっきりということも多かったのですが、ある時から、試せることは極力試してみよう、と方針を変えました。

方針を変えたきっかけは、決めつけてやらずにいて「もっと早くにこれに出会いたかった」という苦い体験から。
せっかく教えてもらっていたのに食べず嫌いをしていたせいで知らなかった、というのは本当に悔しいですよね。
だからとにかくやってみて、それから、好き嫌いを決めることで、好きなものに早く出会える人生にしたいと思ったのです。

人生も中盤に差し掛かってくると、結構なことを経験して、だいたいのことは知っているつもりになります。
知らないことでも、自分が知っている何かと結びつけて「あれに似ているに違いない。だから無理」なんて決めつけたり。

でも、世の中には自分が知らないことが本当にたくさんあるんですよ。
過去に体験したときは良くない印象を持ったものでも改良されていたり、例えば文学や映画など、それ自体は変わっていなくても、自分自身の心身の変化によって感じ方が変わることもあります。

何かを勧めてくれる人っていうのはきっと、今の私をみて「きっと気に入る」「今のこの人には有益」と考えて勧めてくれているわけで、その見立ては、自分自身の見立てよりも正しいことも多々あります。
実際に試した結果、気に入らなかったとしても、自分の視野・経験は一つ広がるのだし、話のネタにもなるし、自分のことを思って勧めてくれた人への感謝と敬意を「勧められたことをやってみる」ことであらわしたい、という思いもあります。私自身も、勧めた本をその場でAmazon購入されたりするととても嬉しいんですよ。

もちろん、自分の生き方・在り方に反するもの、ビジネスなど自分以外にも影響があるもの、現実的に難しいもの(「アフリカに1年住むといいよ」とか「3人子供がいると人生観が変わるよ」など)は、やらない判断をすることもありますが、本や映画、食べ物、お店なんかは、勧められたら、その時が出会いのタイミングだと思って、とにかくまず試すことにしています。