「言葉に気をつけろ!」危険な自己暗示のお話

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「言葉に気をつけろ!」といっても、刑事ドラマやなにかのセリフではありません。

ちょっと仕事に行き詰っていたある日。
ひょんなことをきっかけに自分の”不出来な部分”を自覚してしまった私。
「あーもう、私ってば無能だわあ~」と声に出して思わずつぶやく。
事の発端はこれでした。

その日の帰り道。
なぜだか「無能」という言葉を思い出してしまった。
「無能かなあ?無能じゃないよね?無能かな?」とまたつぶやく(どうでもいいけれど、この言葉、五・七・五!)。

自分がちゃんとできる数々のことをEvernoteに書き出す。
○○ができる、とか、そんなこと。
そして読み返してみる。
「・・・ん?でも、○○なら他にできる人いるよね。これも、あれも、他の人もできるよね」
そんな感じで、自分が出来ることとして書き出したことが、全部「誰でもできること」に変わっていき、出来ることリストが空っぽになる。
「ゆえに自分は無能である」という結論に至る。
でもまあ良く考えたら当たり前。この世の中で「この人にしかできないこと」というのを持っている人は、ゼロとは言わないけれど、世界に数人ではないだろうか。

それでも私の考えはとまらない。自分はその世界に数人に入っていないから無能なんだ、と考える。自分サゲが止まらない。
ちゃんと考えると、そんなことを言い出すと世界中のほとんどの人は無能だということになってしまう。
でも、考えが暴走しているから、他の人のことは頭になくて「この世に生きとし生けるすべてのもののなかで自分だけが唯一無二の無能な人間である」という結論に至ってしまっている。

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こうなるともう止まらない。
どこにいても自分は邪魔だと思われている。だって無能で無価値だから。
地球上の皆様の貴重な酸素を吸ってしまって申し訳ないですごめんなさい(前回の記事に引き続き・笑)。
私がいないほうがみんなにとって幸せなんだ。
「○○はあなたにしか出来ないと思う」とせっかく人が言ってくれても「ああそうやってこの人に余計な気を使わせてしまって、私ってばほんと人に迷惑をかけて、邪魔な存在なんだ」という思考に走る。
・・・・・・これ、最悪の悪循環である。
昔から「言霊」というように、言葉に出したことはいいことも悪いことも本当になる。
植物ですら、ポジティブな声がけをすると、元気に育つという。
だから「言葉に気をつけろ!」なんです。
自分に対して反省をしたり否定的な考えを持つことは誰しもあるでしょう。でも、絶対に言葉に出してはいけないなと、このとき思ったのでした。

先日、ゴシップ系のサイトを見ていたら、「自分はバカだ」と100回言わされるブラックバイト先の話が載っていました。
真偽のほどはわかりませんが、とんでもないことです。

ちょっと強がってもいいから「よし、自分は最強だ!」って1日1回くらいはつぶやいて、良い自己暗示をかけて過ごしたいものです。
でも今度は、思い上がった人にならないように気をつけないと・・・!