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3月25日に行われた小池都知事の「週末の外出自粛要請」の会見から、基本的に全員テレワーク(在宅勤務)となった当社。
あの日から3週間が経過したので、今日は、率直な感想を書いてみたいと思う。

フラップでは通常、オフィス以外の場所で働くことを「リモート(ワーク)」ということが多い。
在宅勤務、テレワーク、などいろいろな表現がある中で、今回どうしようかと少し調べてみた。
「テレワーク」「リモート」という表現は、場所を限定しないようなので(コワーキングスペースやカフェ、旅行先などでもOK)、「在宅勤務」が適切かと思ったけれど、一般的には「テレワーク」を使うことが多いようだ。

さて、本題。
“この状況下”での”全員揃って”のテレワークのメリット・デメリットというのは、通常時の”今日は私はリモート(ワーク)で仕事します”という状況とは、メリット・デメリットとも大きく違うと感じている。

よかったこと

・疎外感がない
特に会議の時、一人だけみんなと離れてオンライン参加の人がいると、その人が疎外感を覚えていないかなあ?と気になっていた。
実際、自分だけがオンライン参加の時、その場の空気を共有できない寂しさを感じることもあった。おそらく、オンライン会議が始まる前後の雑談に参加できてないがゆえに、空気感を把握できていないからかなと思っている。
でも、こういうことは、全員が別々の場所からオンラインで参加している場合は、感じにくいのではないかという気がする(少なくとも私自身は感じていない)。

・皆さんの新しい顔が見られる
お子さんのいる方とオンライン会議をしていたら、お子さんが話しかけてきて、少し気まずそうに「ちょっとお父さん今会議中だからあとでね」と言っているのを聞くとなんかほっこりする。
こんな状況にならなければ見られなかったであろう、いつもビシッとされている男性のお父さんとしての一面。気まずくならなくていいんですよ!

・オンライン会議の心理的ハードルが下がった
基本は社内のやりとりはSlackだけど、ちょっとした相談事をしたい時に、会社にいて話しかける感覚で「ちょっと話せる?」とオンライン会議ができるようになった。
以前はわりとかしこまって、時間を決めてオンライン会議をすることが多かった気がする。

・短時間で思考を整理できるようになった
移動を含む打ち合わせ3件というのは、オンライン会議連続3件よりきついと思っていたけれどやってみると逆だった。
「今日は渋谷の会議の後、30分後に新宿で会議だ!慌ただしい!」と思っていたけど、作業出来ずに移動するだけのその移動時間は、前の打ち合わせに関しての考察や、次の打ち合わせの脳内での準備など、思考の整理にちょうどよかったようで。
オンライン会議だと、終わった途端に作業を始めて、次の会議が始まるぎりぎりまで作業をするから、その思考整理の時間を意図的に取らないといけないと気づいた。
なるべく会議をしながら整理するようにしているのと(自分が話す時も、相槌を打つときも、ゆっくり話すと良いみたいだ)、それができなかった場合は、1〜2分室内をぐるぐると歩いて整理すると良いらしいことを発見。

いまいちなこと

・スタッフの様子がよくわからない
会社では、朝の挨拶の声だけで元気があるかないかくらいはわかったりするのだけど、それができないので、元気なのか元気じゃないのかわかりづらい。
オンラインで顔を見て話しても、それは会議という業務に対してある程度準備され、作られた振る舞いだと思うので、見抜くのが難しい気がしている。

・仕事時間が長くなった
通勤がないからスタート時間も早く、ランチも出かけられないから15分くらいで終わるし、自宅に仕事環境を整えてしまったものだから夜もギリギリまで仕事しちゃうし、夕飯後にもまた仕事しちゃうし、ジムにもいけないし、で、仕事時間が相当増えた。
長時間働くことはそんなに苦に感じる方ではなかったのだけど、まともに家から出られず、気分転換も楽にできない中での長時間労働は結構キツいぞと思った。
普段から遅くまで働いているクライアントが全く同じことをおっしゃっていて、電話で盛り上がってしまった。
ちなみに、「通勤も移動もなくて時間ができそうだから本を読もう」と会社からたくさん借りてきた本も、完全なる積ん読になっている。

・気分転換が難しい
通常時のテレワークなら、気分転換に近所のカフェに行ったりするのですが、それもできないし、散歩といっても・・・という感じで気分転換が難しい。

・毎日が単調
ほとんど外出をしないこともあり、とにかく毎日が単調!
日付、曜日、どころか、季節感もよくわからなくなってきました。
毎日、起きて、朝食を作って食べて、仕事して、ランチを作って食べて仕事して、夕食を作って食べて仕事して、ちょっと運動して(大好きな、自転車を漕ぐジムも休業中なので、自宅にスピンバイクを買いました)、お風呂はいって、仕事して、寝る。
街に出かけていたら、街ゆく人の服装やお店に並ぶもので季節を感じたり、カフェの新作ドリンクのポスターを見て楽しみにしてみたり、書店の売れ行きランキングを見て「あ、この作家さんの新作やっぱり売れてるな」って思ったりしていた。
そういうのがまるっきりないのはきつい。
宇宙に住んだりするとこんな感じなんだろうか。いや、宇宙は、昼か夜かもわからないのかな、もっときついのかも。地球に住んでてよかった!

その他、感じたこと

・環境、大事!
最初は、リビングでダイニングテーブル&チェアでやっていたけど、いろいろ無理があると気づいた。
家の中心だから家族が通りがちで気が散るし、時々、パソコンの画面を子供のボールが直撃した。
ダイニングチェアのせいか、滅多にならない腰痛と肩こりも発症。
いつもはモニターを使っているので、それがないのも、効率が落ちた。
というわけで全部準備した。

・ハンコ文化!?
こんな時でも請求書に印鑑を押すために出社しないといけないの?という疑問が湧いた。
さすがに「今月は捺印不要です」といってくださる取引先もあって、これで一気に時代が変わるかも?とちょっと期待。
(弊社が受け取る請求書については数年前に捺印不要とし、契約書も電子捺印にしている)

・早朝/深夜の会議が増えた
どうせオンラインだからいいよね、的な感じで、早朝・深夜時間帯の会議が増えた。
子供が寝てからだから落ち着けていいんだけど、23時以降の開始の場合、先にお風呂に入って着替えとメイクをし直すか、会議が終わってからのお風呂にするか、わりと真剣に迷う。

休校中の子供がいての在宅勤務について

子供の学校が休校になってからは、早7週間。
親も子もストレスが溜まって大変。

地味にキツイのは「お腹すいた」攻撃。
昼の部は11:30頃、夜の部は17:30頃から始まりがち。
この攻撃に備え、パンやバナナを用意しておいても、食べ物の好みがうるさい娘(小3)は「パンの気分じゃない!」と食べずに騒ぐ。
息子(中1)は私の状況を理解・納得できるようになっているらしく、比較的おとなしい。

もう一つキツイのは、兄妹喧嘩。
基本的には放置しておきたいと思っているけれど、責め合う声を聞くと私もストレスだし、娘が泣き出したらさすがに立ち上がって現場に向かわねばならなくなる。
喧嘩は仕方ないけれど、オンライン会議中だけはやめてほしい。

あともう一つは、不意打ちで向こうの部屋から聞こえてくる娘のリコーダー練習。
延々と「チューリップ」と「メリーさんの羊」を吹いているが、始めたばかりということで時々「ンフヒィ〜」と音が裏返るので吹き出してしまう。
オンライン会議中だけはやめてね、と言っている。

でも今、世の中がこういう状態になって、リモートをしている「父」「母」は、子供がいる環境で仕事をしているということをみんな分かっているので、少なくとも私は、会議中に相手のお子さんが登場することにはネガティブな感情は何もないし(むしろ癒しだったり)、自分の子供が映ってしまっても、以前に比べると気まずさがだいぶ和らいでいる気がする。
相手も生身の人間で家族がいるのだということを目の当たりにすると、相手のご家族にも負担にならないような仕事の進め方をしたいと思ったりもする。

幼児には難しいかもしれないけれど、小学生以上くらいの子にとっては、親が家にいるのに構ってもらえない寂しさはあるだろうけれど、親の仕事する姿を見るのもいい機会かもしれない。

最初は「休校なんてありえない!子供が家にいて仕事をするなんて無理!」と思ったし、実際、うちは小・中学生だからまだいいものの乳幼児が居たらほぼ無理なんだけれど、こうなってしまった以上、無理な中でどこまでやれるか、家族や仕事関係者全員が、相手の状況を思いやりつつ助け合い工夫してなんとかこなすことが大事、というかそれしかないんだなという気がしている。
その結果、みんながみんなに優しくなった未来があるのかもしれない、なんてことも思ってみたり。

でも、素直な感想としては、やっぱり、早く通常の勤務に戻りたい。
今は、そのための我慢の期間だと思っている。


小沼 光代

株式会社フラップのシャチョーをしています。