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法人化して約6年。
起業して1〜2年は、私ならやれる、絶対成功する、と思っていた。
そのあと、わりとつい最近まで「あれっ、私って何もできない人なんじゃ・・・」という無能感と焦りに苛まれていた。

私じゃない誰かが社長をやったほうがいいような気がしているし、私がいなくても会社は回る気がする、いや、いないほうが会社うまくいくんじゃないか、と。

自分がただのお飾りで、でも一応社長だからとみんなに持ち上げてもらってなんだか裸の王様みたいだし、もしや私はただの給与(正確には給与、じゃないけど)泥棒ではないか・・・そんなふうに考えながら過ごしたこの時期は、なかなかに苦しいものでした。

結構本気で、他のスタッフに社長をやってもらうべきではないかと、ずいぶん悩んだ。
みんなに「私が社長じゃないほうが良くない?」と聞いてみたくなったが、みんな、聞かれても、さすがに「そんなことないですよ」としか言いようがないだろう。

誰か外部の人に相談しようかと思っていたけれど、「その通りだよ!」と言われてしまったらさすがにちょっとショックだから躊躇した。

でも、このコロナ禍による気の迷いか、とある社長さんに、つい漏らしてしまった。
そうしたら、笑いながらこう言われた。
「優秀なスタッフさんに恵まれているんですね」

自分より優秀な人しかほしくないと思っていた(思っている)し、そうじゃないと会社は成長しないと思っているから、それはまあそのほうがいい。

その社長さんはそのあとに、こう続けた。
「創業者にしかやれないこと、社長にしかやれないことってたくさんあるはず」

そう言われてハッとした。
私は、各分野に優れたスタッフたちと同じ分野で競争しようとしていたのかもしれない。
でも、それは社長がやることではないのだ。
もっと、社長として、創業者としてのバリューの出し方、会社への貢献の仕方を考えていくべきだ。

まだその答えが出ていないから、引き続き苦しかったりするわけだけど、暗いトンネルの先に少しだけ光が見えた気がした。

自信満々の時代、無力感に苛まれていた時代を経て、新しいフェーズに入った気がする。

ちょうど今は、あまり身動きが取れない時期。
今一度、社長としての自分の存在意義や在り方について考えてみたいと思っている。


Mitsuyo Onuma