慶と弔、祝い事と忌引とでわかれますが、性格としては似ているのでまとめて書いてみます。
・決まり
有給などと違って、法律上義務付けされてはいません。
会社規模が大きいほど導入されている率が高く、大企業ではほぼ100%制度があるようです。
・書くところ
就業規則に書きます。
・書き方
東京労働局が公開している就業規則の作成例では、以下のように書かれています。
(慶弔休暇)
第26条 労働者が申請した場合は、次のとおり慶弔休暇を与える。
① 本人が結婚したとき 日
② 妻が出産したとき 日
③ 配偶者、子又は父母が死亡したとき 日
④ 兄弟姉妹、祖父母、配偶者の父母又は兄弟姉妹が死亡したとき 日
ちなみに、ここにも、法律上定める必要がない旨が書かれています。
慶弔休暇については労基法上必ず定めなければならないものではありません。各事業場で必要な期間を具体的に定めてください。
・何日が一般的なのか
制度の導入するしない含めて会社が決められるということで、制度を導入するにしても、じゃあ、何日にするか?という問題があります。
就業者本人が結婚する場合には5日前後
就業者の配偶者が出産する場合は2~3日
就業者から見て1親等の親族、つまり実の父母、配偶者、子どもが亡くなった場合は5~7日
2親等の親族である祖父母や配偶者の父母、兄弟姉妹が亡くなった場合は2~3日
遠縁の親族が亡くなった場合は1日
リクナビネクスト
社員本人が結婚する場合:5日
社員の子供が結婚する場合:2日
社員の配偶者が出産する場合:2日
0親等(配偶者)が死亡した場合:10日
1親等(父母、子供、配偶者の父母)が死亡した場合:5日
2親等(祖父母、兄弟姉妹)が死亡した場合:2日
遠縁の親族が死去した場合:1日
エン転職
また、ユニ・チャームやアマゾンなど、ペットにも慶弔休暇を対象にするなど、法で決まってないからこそ、ユニークな制度作りをしていたりします。
自宅で飼育していた犬・猫が死亡した際、特別休暇を1日
新たなペットを飼い始めた時と、飼っているペットが亡くなった時に、休暇1日
制度がある時点で、ある程度の会社規模があることが前提になってくると思うので、経営者としては多い?と思ってしまうかもですね。
恩恵を受けられるかどうかが人によって別れてしまうので、この部分を頑張るよりは、もっと日常的な労働環境なりをよくしたりのほうがインパクトは大きいと思います。